――仕事を成功させるにも、家族を円満に保つにも、まずは健康であることが不可欠です。とはいえ、いくら気をつけていても「今日はちょっと調子が悪いな」という日もありますよね。そんな気になる症状を短時間で改善させる「開運ツボ押し&ストレッチ」を、ReCORE(リコア)鍼灸接骨院・コレド室町テラスの山下院長に教えていただきました。自分で簡単にできますから、忙しい方にもオススメ!
日本橋のスペシャリストが教える、症状が楽になるツボ押し&ストレッチ
こんにちは。ReCORE(リコア)鍼灸接骨院・コレド室町テラスの山下です。
今回のテーマは「自律神経の乱れからくる不眠」です。この時期、夜に寝つきが悪かったり、眠りが浅かったりすることはありませんか? それはもしかしたら、自律神経の乱れが原因かもしれません。特に4~5月は季節の移り変わりによる気温の変化に加え、新しい環境でのストレスなどから不眠の症状が出やすくなるのです。
患者さんも、最初は首のつらさや肩こりを訴えて当院にいらっしゃるのですが、よくよくお話を聞いてみると、直接の原因は自律神経の乱れによる不眠であることが多々あります。夜にきちんと休めていないため疲労がとれず、首こりや肩こりが起こってしまうのです。もちろん筋肉の治療も大切ですが、不眠のケアをすることも同じくらい重要と言えるでしょう。
今回はそんな季節の変わり目に起こりやすい、自律神経の乱れからくる不眠を改善するためのツボ押しとストレッチを紹介します。心当たりのある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
「自律神経が乱れる」ってどういう状態?
「自律神経が乱れる」とは、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくできず、身体にさまざまな不調が出てしまう状態を指します。
自律神経には、活動している時に優位となる「交感神経」と、リラックスしている時に優位になる「副交感神経」があります。これらが状況に応じて交互に働くことで、心身の状態を最適に保つように調整を促してくれているのです。
なお、自律神経は身体のすみずみまで張り巡らされているため、乱れが起きた場合の不調も肩こりや首こり、疲労感、頭痛などの身体的症状から頭痛、不眠、やる気の低下、抑うつなどの精神的症状まで、実に多岐にわたります。
なぜ自律神経が乱れるの?
自律神経が乱れる原因は人それぞれですが、特に季節の変わり目の気温や気圧の変化、あるいは精神的なストレスなどによって起こることが多いとされています。
さらに現代人においては、スマホやPCの存在も大きな原因のひとつと言えるでしょう。就寝の直前までスマホやPCをいじっていると、寝てからもその情報を頭の中で処理しなければならなくなります。その結果、交感神経から副交感神経にうまく切り替えられず、バランスが乱れてしまうのです。
スマホやPC、テレビなどの視覚的な情報を得るものは、できれば就寝の1時間~30分前は控えるようにしましょう。小説などの活字は問題ありませんので、就寝前に何かしたい場合は本を読むのがオススメです。
自律神経の乱れによる不眠を予防&改善するには
予防策としては、まずは目を休めるように意識するといいでしょう。眼精疲労からくる場合が多いので、PCやスマホはほどほどに。ブルーライトカットのシートを貼ったり、眼鏡をかけたりするのも有効です。
あるいは朝や日中に運動などをして、きちんと身体を疲れさせてあげてください。基本的に起きる=身体を動かす=交感神経優位、寝る=身体を動かさない=副交感神経優位となりますから、活動時にたくさん動いて、交感神経と副交感神経の切り替えを明確にしてあげるといいでしょう。
また不眠の改善には、この後にもご紹介しますが「大椎(だいつい)」という首のツボの周辺を温めるのが効果的です。マッサージでもいいですが、自分ではやりづらいかもしれません。
この部分は冷えやすいので、筋肉も固くなりがち。温かいシャワーをあてるか、ホットタオルやカイロ、市販のお灸などを使うといいでしょう。ただ感覚が鈍い箇所ですから、電気カイロなどずっと温かさを保つような機器は使用を控えてください。低温やけどの危険性もあるため、徐々に冷めていくものを使用しましょう。
自律神経の乱れを改善するツボ押し&ストレッチにトライ!
【自律神経の乱れを改善するツボ】
今回のツボは、自律神経の調整に効く「大椎(だいつい)」です。首の後ろにあるため、首こりや肩こりにも効果が期待できます。
大椎は首の付け根の出っ張っているところ、第7頸椎あたりに位置するツボです。この部分の周りが固かったり、詰まるような感じがあったりする場合、自律神経に影響が出ている可能性があります。ツボそのものでなく、その周りをほぐすように指で押してあげるといいでしょう。
自分ではやりづらい場合は、先の改善法でお伝えしたように周辺を温めてあげてください。
やり方:大椎のツボの周りをほぐすように押していくか、周辺を温める
【副交感神経を優位にするストレッチ】
自律神経を交感神経から副交感神経に切り替えるために有効なストレッチです。呼吸が整うため寝つきが良くなり、深く眠れるようになります。こちらは寝る30分前に行うのがベストです。
①ベッドの上に座る
②背筋を伸ばして頭の後ろで手を組む
③息を吐きながら組んだ手を真上に伸ばし胸を開く
※肩甲骨を動かすために、腕をしっかり伸ばすことを意識しましょう。
④息を吸いながら手を頭の後ろに戻す
⑤③④を10回程度繰り返す
余裕があれば、別のストレッチを一緒にするのもいいでしょう。首こり、肩こり、肩甲骨、腰痛、股関節など、以前にご紹介してきた記事の中で自分の症状に効きそうなものがあれば、取り入れてみるのもオススメです。
どちらの場合も呼吸に気をつけて(伸ばす時は吐く、戻す時は吸う)、ゆっくりとリラックスしながら行ってみてください。
それでも改善しなければ来院を
自律神経の乱れは体調や精神的なストレス、日々の姿勢なども関係してくるため、対処した後もなかなか完治はしにくいもの。
また、ショートスリーパーなどもともと睡眠時間が短い人もいますが、不眠は日常生活で起こる異変ともとれます。「たいしたことない」と思わず、疲れが取れないなどの症状がある場合は、一度鍼灸院や接骨院などでケアの相談をしてみるのもいいのではないでしょうか。
ReCORE(リコア)鍼灸接骨院では、「健康寿命(介護や支援を必要としない生存期間)を延伸して自立した生活ができる期間を延ばす」というビジョンを掲げています。
未来を元気に過ごすためにも、何か不調を感じている方はぜひ気軽に鍼灸接骨院を頼ってみてくださいね。