邪気や穢れを祓う行事を「大祓」といいます。6月と12月の晦日に行われ、12月31日の大晦日の大祓は「年越しの大祓」と呼ばれます。
脈々と日本人が営んできた、新年を迎えるための大切な行事です。
【開運】年越の大祓とは
12月31日に向けて、1年間に知らず知らずに溜まってしまった穢れを祓う「年越の大祓」が、各地の神社で行われます。身についてしまった邪気や穢れを祓い、知らないうちに犯した罪を清めるためのお参りです。
大祓では、「人形(ひとがた)」とよばれる紙を人形に切ったものに自分の名前と年齢を書き、体の悪いところなどを撫で、息を吹きかけて人形に罪や悪いところを移します。その人形を海や川に流したり、お炊き上げしてもらいます。
31日の大晦日に祓うことができなければ、冬至を過ぎたころ神社に出向き、大祓をしてもらうのでも大丈夫です。
年越の大祓で開運!その1 大掃除
年末といえば、大掃除。家の大祓です。水拭きをするとき、バケツの水に塩をひとつかみ入れれば、家中が清められます。水でしっかり二度拭きすることもお忘れなく。
家中の隅々まできれいにすることは大切ですが、特に大切な場所は、気が出入りする玄関とベランダ。気と一緒に神様も出入りすることがあるのです。掃除が終わったら、お酒と塩を少量まいておきましょう。
年越の大祓で開運!その2 お風呂で心身を浄化
年の終わりの最後のお風呂では、塩をひとつかみゆずの葉を入れ、ゆっくりと浸かりましょう。
身体がほぐれたら、お風呂から出る寸前に海塩を頭からひとつまみふりかけ、時計回りにシャワーを浴びながら「祓いたまえ清めたまえ」と3回唱えてください。すがすがしい体で新年を迎えることができるでしょう。
年越の大祓で開運!その3 祓詞を唱える
年が明けたら初詣、という方は多いでしょう。大祓をして自分の身を清めてから、初詣に行くのが開運となります。神職が唱える「祓詞(はらえことば)」で、心身の穢れを祓うことができます。紙に書いてもいいですし、口に出さずに心の中で唱えてもかまいません。
かけまくもかしこき いざなぎのおおかみ
掛介麻久母畏伎 伊邪那岐大神
つくしのひむかの たちばなのをどのあはぎはらに
筑紫乃日向乃 橘小戸乃阿波岐原爾
みそぎはらへたまひしときに なりませるはらへどのおほかみたち
御禊祓閉給比志時爾 生里坐世留祓戸乃大神等
もろもろのまがもとつみけがれ あらむをば
諸乃禍事罪穢 有良牟乎婆
はらへたまひきよめたまへと まをすことをきこしめせと
祓閉給比清米給閉登 白須事乎聞食世登
かしこみかしこみもまをす
恐美恐美母白須