3月は、6日から二十四節気でいう「啓蟄」に入ります。「啓」には開く、「蟄」には虫が冬ごもりするという意味があります。冬眠していた虫たちが、春の日差しを感じて土中から這い出して来るのです。
そして、21日ごろは「春分」。1日の昼の長さと夜の長さが同じになる日で、この日を境に徐々に昼が長くなっていきます。
また、立春から春分の間の強風を「春一番」と呼びます。本格的に寒さが緩み、春を実感しはじめるでしょう。
お彼岸とは
「お彼岸(ひがん)」とは、春分の日と秋分の日を中心として、その前後各3日を合わせた7日間のことをいいます。また、この期間に行われる仏事(彼岸会)のことでもあり、亡くなった人が「あの世」からこの時期に帰ってくると考えられています。
元々は煩悩を脱した悟りの境地のことで、煩悩や迷いに満ちた「この世」をこちら側の岸「此岸」(しがん)というのに対して、向う側の「あの世」である岸を「彼岸」といいます。この日に寺参りや墓参りをして先祖の霊を偲び、ぼた餅やおはぎを作るのです。
春分の日とは
二十四節気での春分は、3月21日ごろ。この日から清明までの期間をさします。天文学では、太陽が春分点を通過した瞬間、すなわち太陽の視黄経が0度となった瞬間を「春分」と定義しています。
また日本では、春分の日(2024年は3月20日)は国民の祝日です。第二次大戦前は、春季皇霊祭としての祝日でした。
春のお彼岸で開運!その1 ~仕事運アップ
春分の日を境に、太陽はますますその勢いを強くしていきます。農業においては、農事の始まりと収穫を意味する重要な季節。彼岸の日の水で種付けすれば、半年後の豊かな実りを約束してくれると考えられています。
春のお彼岸で開運!その2 ~厄除けと運気アップ
春のお彼岸にぼた餅を食べれば、厄除けと運気アップができちゃいます。小豆の赤色は、災難が降りかからないようにする効果があります。
炊いた米(もち米)を軽くついてまとめ、あんこで包むのが一般的です。ごまやきなこをまぶすのもOK。夏を先どって、枝豆をつぶしたずんだ餅も運気アップにいいでしょう。
春のお彼岸で開運!その3 ~魅力運アップ
お彼岸に作られる「ぼた餅」(春)と「おはぎ」(秋)は、実は同じものです。
これらの名称は、それぞれのお彼岸の季節に咲く「牡丹(春)」と「萩(秋)」に由来しています。牡丹は魅力運を上げるモテ花。華やかな牡丹の花を飾って愛でながらぼた餅を食べて、モテ運をゲットしましょう。