――仕事を成功させるにも、家族を円満に保つにも、まずは健康であることが不可欠です。とはいえ、いくら気をつけていても「今日はちょっと調子が悪いな」という日もありますよね。 そんな気になる症状を短時間で改善させる「開運ツボ押し&ストレッチ」を、ReCORE(リコア)鍼灸接骨院・蒲田の黒木院長に教えていただきました。自分で簡単にできますから、忙しい方にもオススメ!
蒲田の実力派整体師が教える、症状が楽になるツボ押し&ストレッチ
こんにちは。ReCORE(リコア)鍼灸接骨院・蒲田の黒木です。
連載5回目のテーマは「坐骨神経痛」。家で過ごす時間が増えたことで、坐骨神経痛はさらに身近なものとなりつつあるようです。今回は、来院される方の症状でもっとも多いとされる、お尻の筋肉のこわばりからくる坐骨神経痛についてお話したいと思います。
もちろん、ご自分でできる改善方法としてツボ押し、そして簡単なストレッチもご紹介していきますね。
ここ最近のテレワークの影響大!
坐骨神経痛とは、背骨(腰椎)からお尻~太ももの後ろ側を通り、足先までつながっている坐骨神経がなんらかの原因で刺激され、腰や足にしびれ・痛みなどが生じている状態をいいます。神経痛という名称から高齢者がなるものという印象があるかもしれませんが、実は20代から60~70代まで、幅広い世代でみられる症状です。
最近は、坐骨神経痛だと気づかず「お尻のあたりに違和感がある」「足の付け根が痛い」などで来院される方が目立ちます。テレワークの影響もあり、イスが合わないなど家で仕事をするための環境が整っていないことからも、腰痛やお尻・足の後ろ側・脛・ふくらはぎにかけての不調を訴える患者さまが多くなってきているようです。
お尻から足にかけての痺れや痛み、足のだるさ、ふくらはぎのしびれなど症状は人それぞれですが、悪化すると何をするにも痛みやしびれが続く状態になってしまいます。そうなると、家事や仕事などの日常生活にも支障をきたし、外に出て歩くことも億劫になってしまう場合も。「何だかだるいな」「なぜだか痛いな」と感じたら、早めの対処をすることが大切です。
なぜ坐骨神経痛になるの?
坐骨神経痛の原因はさまざまですが、お尻の筋肉が硬くなることによって坐骨神経が圧迫されるというのが一般的でしょう。そのほか、骨盤内にできる腫瘍や高齢者に多い椎間板ヘルニア、狭窄症など、病気からくるものもあります。
お尻の筋肉が硬くなるいちばんの原因としては、座りすぎです。特にデスクワークの方は、長時間座ることでお尻に負担がかかり、筋肉が硬くなってしまう場合が多くみられます。痺れや痛み、だるさを感じる人も多いのではないでしょうか。
もう一つは、イスにあります。テレワークなど自宅で仕事をする際に使用するイスはオフィスにある機能性の高いものとは違い、長時間デスクワークをする人向けに作られていないことが多いのです。そのため、やはりお尻に負担がかかってしまうのでしょう。
坐骨神経痛を予防&改善するには
そこで大切なのが、座る姿勢です。正しい姿勢で座ることで、お尻に過度な負担がかからなくなります。坐骨神経痛になるのを防ぐことができますし、また不調の改善にもつながります。
今回はバスタオルを使って、正しい姿勢で座る方法をお伝えします。仕事の時なども、できるだけこの姿勢を保つように心がけてください。
【正しい姿勢での座り方】
①バスタオル用意し、上に座れるように丸める。
②丸めたバスタオルを、お尻の後ろに置いて座る。
③「骨盤を立てる」ことを意識しながら姿勢を正す。
(骨盤が立っている状態で座れていればOK)
また、坐骨神経痛の改善に効果的なツボ押しやストレッチを試していただくのもいいでしょう。ここに紹介しますので、ぜひトライしてみてください。
まずはいちばん簡単な「ツボ押し」から
坐骨神経痛に効くツボは「環跳(かんちょう)」と「承扶(しょうふ)」です。
環跳はお尻の中央よりやや外側にあり、お尻にぎゅっと力を入れたときに窪みが生じる部分。承扶は、立った状態でお尻側に手を回し、お尻のふくらみから指先を太もも方向に滑らせていくと、ちょうど太ももとの境目にある溝の部分になります。
足を曲げた状態で仰向けになり、テニスボールを使って環跳と承扶のツボを順番にぐりぐりしていきましょう。
やり方:
① 足を曲げて仰向けに寝る
② 「環跳」「承扶」それぞれに、痛気持ちいいくらいの加減でテニスボールをぐりぐりと当てる
③ ②を10秒×3セット行う
さらに改善したいなら、ストレッチにトライ!
次は、お尻の筋肉を伸ばすストレッチを一緒にやっていきましょう。このストレッチを行うことで筋肉がほぐれ、痛みなどの症状が改善されていくはずです。
①ストレッチしたい方の足を台の上に乗せる
②台の上に乗せている足のつま先を触るように、身体を前に倒す
(足の後ろ側が伸びていればOK)
③②を10秒×3セット行う
④反対側の足で①②③を行う
それでも改善しなければ来院を
坐骨神経痛を改善させるには、とにかく動くことです。本来ならば、軽いものでいいので運動をしてほしいのですが、苦手な人やできない人は、まず歩くことから始めてください。そして、座る時は骨盤を立てた正しい姿勢を保つように心がけましょう。
日々の座り方を見直したり、整骨院でプロに身体をチェックしてもらったりしていると、身体の不調を軽減できる可能性があります。諦めずに筋力アップや正しい座り方に挑戦してみて、それでも快方に向かわない場合は一度、医療機関を訪ねてみるといいでしょう。
ReCORE(リコア)鍼灸接骨院では、「健康寿命(介護や支援を必要としない生存期間)を延伸して自立した生活ができる期間を延ばす」というビジョンを掲げています。
未来を元気に過ごすためにも、何か不調を感じている方はぜひ気軽に鍼灸接骨院を頼ってみてくださいね。