――名前には運気が宿ります。金運アップのご利益にあずかりたいなら、「名前からして大金運な神社やパワースポット」を訪れましょう! 名前はもちろん、もともとあるパワーも素晴らしいスポットを、厳選してご紹介します。
百発百中!? 宝くじもギャンブルも「皆、中(あた)る」
天文2(1533)年にまつられた、「皆、中(あた)る」という縁起の良い名前の神社。勝負ごとや宝くじなど、当てたいものの祈願に多くの人が訪れます。
皆中(かいちゅう)稲荷神社が鎮座するのは、韓流ショップ街として有名な新大久保駅から徒歩3分。しかし韓流メインの場所は、山手線を挟んで反対側にあります。
神社のある百人町のいわれは、江戸幕府の鉄砲隊百人組の居住区があったから。この鉄砲隊は、あまり命中率が良くない隊だったようです。このことを悩んでいた旗本の枕もとに、ある日稲荷大明神が立ち、霊符が示されました。翌朝、稲荷神社にお参りして射撃を試みたところ、何と百発百中!
この話が世間に伝わり、「みなあたり(皆中)の稲荷」として祭られるようになったそうです。
宝くじが当たる!
「皆中」とは、もともと弓道の用語で、所定のすべての矢が的に当たることをいいます。
皆中稲荷は“よくあたる”ということで、勝負ごとや賭けごとに御利益があると評判に。ギャンブルや宝くじなどの祈願に多くの人が訪れるようになり、東京を代表する、宝くじに当たる神社として定着しました。
また、1年おきの9月下旬に行われる例大祭には、戦装束に身を包んだ鉄砲組百人隊行列も行われ、多くの人出でにぎわいます。
コンサート! ライブ! ファンミ! 推しのチケットが当たる!
宝くじ当選で有名な皆中稲荷ですが、令和に入ったくらいから、推しのチケット当選にご利益があるという人気も加わりました。
びっしりかかった絵馬には「連続のチケット当選ありがとうございます。〇〇のファンミも当たりますように」「△△のライブ当選祈願」といった文章が。日本語だけでなく、英語やタイ語、ハングル語、中国語などの絵馬もあります。取材中も、女性の参拝客がひっきりなしに訪れていました。
もともとお稲荷さまは、産業にご利益がある神様。日本の景気の一端を担う「推し産業」にご利益があるのも、納得です。
【DATA】
皆中稲荷神社
東京都新宿区百人町1-11-16