――仕事を成功させるにも、家族を円満に保つにも、まずは健康であることが不可欠です。とはいえ、いくら気をつけていても「今日はちょっと調子が悪いな」という日もありますよね。そんな気になる症状を短時間で改善させる「開運ツボ押し&ストレッチ」を、ReCORE(リコア)鍼灸接骨院・コレド室町テラスの山下院長に教えていただきました。自分で簡単にできますから、忙しい方にもオススメ!
日本橋のスペシャリストが教える、症状が楽になるツボ押し&ストレッチ
こんにちは。ReCORE(リコア)鍼灸接骨院・コレド室町テラスの山下です。
今回お伝えするのは「足のつり対策法」。夜、寝ていると足がつって強い痛みを覚えることはありませんか? 患者さんからも「突然だからびっくりする」「寝ている時に起こるので、対処法に困る」という話をよく聞きます。身体が冷えやすい冬は、夏よりも注意が必要になるでしょう。
また、足がつることは「こむら返り」とも言います。ふくらはぎ以外にも首、肩、背中、腰、お尻の筋肉にも出る場合がありますが、ふくらはぎは特に起こりやすく、また寝ている時に突発的に起こることが多いため、正しい対処法を知っておくと安心です。
今回は、寒い時期の足のつり(こむら返り)を予防・改善するためのツボ押し、そしてトレッチを2つ紹介します。一度でも足がつった経験のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
「足がつる」ってどういう状態?
「足がつる」とは、突然ふくらはぎの筋肉に力が入って縮みすぎてしまい、痛みを伴ったまま動かせなくなる状態のことです。
足がつると自分の意思で筋肉を動かすことができなくなり、激しい痛みが伴います。痛みを感じると筋肉はさらに緊張し、同時に血管も収縮。この緊張・収縮とともに、痛みがますます強まっていく……という悪循環が起きるのです。この症状は男女や年齢にはあまり関係がなく、誰にでも起こり得る身近なものと言えるでしょう。
なぜ足がつるの?
足のつりは人それぞれ、様々な状況で起こりますが、疲労やストレス、血行不良、ミネラル・水分不足、冷え、運動不足などからくる筋力の低下が原因となる場合が多いでしょう。「ふくらはぎに力が入っているけれど、力が抜けない」という、神経の伝達がうまくいかないことから起こる現象です。
特に冬は冷えて血管が収縮するため、血流が悪くなりがち。寝返りなどで身体を急に動かすと伝達がうまくいかなくなり、足がつってしまうのです。
冬のこむら返りを予防&改善するには
予防策としては、まずは身体を冷やさないように、寝る前に白湯を飲んだりストレッチをしたりして体を温めることが大切です。
また、足のむくみを改善することも予防につながるでしょう。冬は夏に比べて足の毛細血管まで血液が循環しにくく、血液やリンパの流れが滞りがちなため「むくみ」が起こりやすくなります。靴下のあとが取れなかったり、すねを指で押してみてあとがついたりなど「戻りが悪いな」と感じることがあれば、注意が必要です。
寝ている時に足がつった場合は、痛くても決して慌てないでください。私もたまに足がつるのですが、その時は諦めます(笑)。動けるようになったら、筋肉を伸ばしましょう。
症状が治まった後は、 患部をお湯や蒸しタオルなどで温めると、痛みが少しずつ解消されていきます。マッサージもオススメです。あとあと痛みが残らないよう、焦らず適切に対処していきましょう。
さらに、漢方の「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」は、足がつった時に数分で痛みを和らげてくれる特効薬です。鎮痛作用のある「芍薬」と抗炎症作用のある「甘草」という生薬からなる薬で、よく知られています。即効性があるため、枕元に常備しておくと安心でしょう。
足のつりを改善するツボ押し&ストレッチにトライ!
夜などに足がつったら、以下のツボ押しとストレッチを行ってみてください。
【足のつりを改善するツボ】
今回のツボは足の痛みや疲れ、むくみなどに効く「陰陵泉(いんりょうせん)」です。
陽陵泉は足の外側、膝の真横を少し下がったところにあるポコッとした骨(腓骨小頭)の前のへこみ部分に位置するツボです。当院では、腰痛の患者さんにもこのツボの施術をします。
やり方:陰陵泉のツボをぐりぐりして10秒押す
【タオルを使ったストレッチ】
このストレッチは足がつらないよう予防するだけでなく、足がつってしまった時の応急手当にもなります。その際は、落ち着いて「ゆっくり伸ばすこと」がコツですよ。
① 両ひざを立てて床に座り、タオルを片方の足の裏に引っかける
② 引っかけたタオルの両端を持ち、ひざを立てたまま仰向けになる
③ 仰向けになったらタオルを引っかけている足を上げ、反対側の足はラクに伸ばして10秒キープ
④ ①②③を反対側の足で行う
【コアラのポーズ】
少し余裕のある人、タオルが手元にない人は、ヨガの「コアラのポーズ」も効果的です。無理しない範囲で試してみてください。
① 仰向けになり両膝を立てた状態で、片方の足首をもう片方の膝の上に引っかけ、股関節を開く
② 立てている方の足を床から浮かし、引っかけた足の間から片方の手を通して、両手で浮かした足の太ももの裏側を持つ。この状態を10秒キープ
③ ①②を反対側の足で行う
それでも改善しなければ来院を
足がつることは、まれに起こる程度ならば心配はいりません。しかし、頻繁に起こる場合は糖尿病や腎臓病、腰部椎間板ヘルニアなど、何らかの大きな病気が原因となっている可能性があります。「足がつるくらい、大丈夫だろう」と考えず、早めに医療機関などで受診することをオススメします。
ReCORE(リコア)鍼灸接骨院では、「健康寿命(介護や支援を必要としない生存期間)を延伸して自立した生活ができる期間を延ばす」というビジョンを掲げています。
未来を元気に過ごすためにも、何か不調を感じている方はぜひ気軽に鍼灸接骨院を頼ってみてくださいね。