春のお彼岸とは
毎年3月20~21日は「春分」です。
1日の昼の長さと夜の長さが同じになる日で、この日を境に徐々に昼が長くなっていきます。
春のお彼岸とは、春分の日を中心に前後3日を合わせた7日間のこと。最初の日を「彼岸入り」、最後の日を「彼岸明け」と呼びます。
この期間は、日本では昔からご先祖様を供養する大切な時期とされてきました。
仏教の考えでは、私たちが生きている煩悩や迷いに満ちた「この世」=こちら側の岸「此岸(しがん)」、向う側の「あの世」である悟りの世界を「彼岸(ひがん)」といいます。
そして春分と秋分の頃は、太陽が真東から昇り真西に沈むため、この世とあの世がもっとも通じやすい時期と考えられてきました。あの世である極楽浄土は西にある(西方浄土)ため、太陽が真西に沈む春分の頃は、ご先祖様の世界に思いを届けやすいし、亡くなった人が「あの世」からこの時期に帰ってきやすいと考えられているからです。
春のお彼岸といえば思い浮かべる行事といえば、ぼた餅、お墓参り、彼岸そば。この3つは、年中行事でもあり、自分を幸せに導く開運ポイントでもあるのです。
春のお彼岸で開運!その1 ~お墓参り
お彼岸といえば、お墓参り。彼岸の期間は、此岸(この世)と彼岸(あの世)が近づくとされるため、
この時期に先祖へ感謝を伝えると、ご先祖の加護を受けやすいと考えられてきました。
なんらかの事情でお参りに行けない場合でも、仏壇に手を合わせたり、「いつも守ってくれてありがとうございます」と心の中で伝えるだけでも良いとされています。
先祖に思いを向けることは、自分がここに生きていることを再確認する行為。
春の彼岸は、運の土台を整える期間でもあるのです。
春のお彼岸で開運!その2 ~ぼた餅
お供えには、お彼岸の行事食である「ぼた餅」を用意しましょう。
お供え終わったら、ご先祖様から下げ渡していただき、おいしくいただきます。
ぼた餅は、炊いた米(もち米)を軽くついてまとめ、あんこで包むのが一般的です。ごまやきなこをまぶすのもOK。
ぼた餅を食べれば、厄除けと運気アップができてしまいます。小豆の赤色は、災難が降りかからないようにする魔除け・厄除けの効果があるのです。
ところで、「ぼた餅」(春)と「おはぎ」(秋)は、実は同じものです。
春は牡丹(ぼたん)、秋は萩(はぎ)。
それぞれの花の名前から、ぼたもち・おはぎと呼ばれるようになりました。
春のお彼岸で開運!その3 ~彼岸そば・彼岸うどん
春の彼岸には「彼岸そば」「彼岸うどん」を食べるという習慣があります。彼岸そばは、信州、出雲、北海道などの蕎麦の産地、彼岸うどんは関西で見られます。
春の彼岸の頃は、寒さが残る日と暖かい日が入り混じり、体調を崩しやすい季節の変わり目でもあります。そのため昔の人は、消化がよく胃腸にやさしい麺類を食べて体を整えるという意味で、そばやうどんを食べるようになったとも。
また仏教では、彼岸の期間は、僧侶が此岸(しがん/現世)から彼岸(ひがん/極楽浄土)へ至るための修行を行う期間とされています。春のお彼岸は仏教行事でもあるので、肉や魚を使わない精進料理が食べられてきました。
きのこや山菜、野菜の天ぷらが、彼岸そばや彼岸うどんの色どりとなります。
季節の変わり目に体をいたわり、自然の恵みと先祖に感謝しながら食べる彼岸そば・彼岸うどん。心と体を整えて新しい季節の運気を迎える開運習慣となります。
