――蛇は、金運のご利益をもたらしてくれる縁起動物です。でも、なぜ? 実は、それにはいくつか理由があるのです。今回は、蛇が金運アップの象徴と言われる由来を紹介します。
その1.弁財天の化身
金運と財運の神様である弁財天。ヒンドゥー教の水の女神・サラスヴァティーの仏教名です。そして、蛇は水の神のお使いであることから、弁財天の化身とされました。金運と財運と水からご利益をもらえる、銭洗い弁天がおなじみです。
その2.龍神の化身
水の神といえば、龍。洪水を引き起こし、雷雨をもたらす神です。大量の水は人々を苦しめますが、土地を肥沃にする恵みでもあります。龍神は豊かさをもたらす神でもあるのです。
そんな龍に姿かたちが似ていることから、蛇は龍の使い、もしくは龍の化身として崇められてきました。
その3.脱皮は「復活」の象徴
蛇は、脱皮を繰り返して成長していきます。抜け殻は「死」をイメージさせますが、その結果は、大いなる「生」。
死からの復活を繰り返して成長していく蛇は、不老不死、ひいては尽きることのない生命力と繁栄の象徴となりました。そして今に至るまで、繁栄に直結する金運・財運を司る縁起動物として大切にされているのです。
その4.干支の呼び名から
蛇=巳→実。「実入りがある」に通じるとして、財を呼ぶ縁起動物とされています。また、「巳」は、胎児を模した漢字で、物事の始まりを表すという縁起のいい文字でもあります。
その他、しめ縄の形は蛇から来ている、鏡餅は蛇がとぐろを巻いた形、などなど、蛇を畏怖する気持ちから派生したと思われる縁起逸話もあります。
このように、さまざまな神話や習俗、文化が合わさり、蛇の金運ご利益が伝えられてきました。なかでも白蛇や金蛇はそのご利益が高いとされ、崇められています。
蛇の抜け殻は、金運のお守り
金運の神様である蛇の抜け殻。神さま本体がいなくなった殻の中に金運が入って来るとされ、金運のお守りとなっています。蛇の抜け殻を見つけたら、ぜひ、お財布の中に入れておきましょう。
また、蛇柄のお財布にも同じ効果があるとか。お財布を新調するとき、参考にしたいですね。